こんにちは。
今回は、
雪道のランにスノーターサーなどスノトレ防寒防水すべり止め効果
というテーマです。
先日、降雪・積雪地域の冬のランニングについて記事を書きました。
このときに、雪道のジョグやランニングについて少し触れましたが、雪上ランニングで使用する雪用のランニングシューズについて、なじみがない人も多いのではないかと思い、今回はこの部分について掘り下げていきたいと思います。
今回の記事が対象になる人
これを書いている僕についてですが、本州の最北端にある青森県弘前市に住んでいているランナーで、走歴は約6年程度になります。
弘前市の降雪は平成31年2月12日の最大積雪深が86cmと今シーズンは平年に比べてやや積雪が多い印象ですが、平年の最大積雪深はおよそ60cm弱くらいとなっています。

数字だけ見せられてもピンとこないと思いますが、とりあえず毎年冬は雪が積もって歩道も車道も雪があって、だいたいの日で雪が降るという認識でいいと思います。
弘前の雪上ランのざっくりしたイメージは上の弘前城リレーマラソンの動画を見て頂けると分かると思います。
動画の主はたぶんアカウント名と動画のランスピードから、ぼくの友達のあの人だと思いますが、この人はこの雪を動画を撮影しながらキロ3分20~30秒くらいで走っているので動画のスピード感が楽しめると思いますが、この雪をこのスピードで動画を撮影しながら走るのはちょっと離れ業で、スピード感についてはあまり参考にしないで下さい。
一方で太平洋側ではそこまで雪が積もることもなく、たまに太平洋側の八戸市に走りに遊びに行ったりもします。

では今回の記事は、
・降雪積雪地域、いわゆる雪国に住んでいて、冬のランニングについてどうしようか考えている人
・今まで冬は屋内のランニングばかりだったが、これから屋外のランニングもやってみようと考えている人
・今まで冬はランニングをお休みしていたが、これからは冬もランニングを続けたいと考えている人
・北国に転勤などで移動になりそうで、北国の冬ランニング事情の情報をこれから集めようと考えている人
こういった人にとっての雪上のシューズについて参考になると思います。
スノートレーニングシューズとは

そもそもスノートレーニングシューズというものについて聞いたことがないという人のほうが多いと思います。
スノートレーニングシューズとは何なのかというと、ランニングシューズからそうでない運動靴まで幅広くあって、今はどうかわかりませんが、子供の頃なんかはスノトレを履いて冬道を歩くのが当たり前の認識でした。
冬に屋外で運動できる靴というのが一般的なスノトレです。
- ソールの溝が深くなっている
- 雪をかんだり氷に対してすべりにくくなっている構造
- アッパーには防水機能がついていて水や雪が染みこみにくい
- インナーも普通のスニーカーより暖かいものになっている
というのが基本的なスノトレの機能です。
余談ですが、子供用のスノトレや雪用の長靴には裏にスパイクがついていて、このスパイクがついているとか前と後ろにあるとかというのが、子供心にスノトレを選ぶ基準でしたが、ランニングシューズのスノトレはさすがにスパイクはついていません。
もっと余談ですが、前後両方にスパイクがついているスノトレには4WDと表記されていたりして、4WDを買ってもらうと子供心がかなりアガりました。

注)かかと部分についているのがスパイクです。
ランニング用のスノトレ
ランニング用のスノトレとして、有名なのがスノーターサーです。
大手メーカーであるアシックス社で発売しているシューズで、ぼくも冬場のランはスノーターサーを使用しています。
[アシックス] スノートレーニングシューズ SNOWTARTHER SG (旧モデル)
下は同スノーターサー2019年モデル

アッパー素材は防水になっているので濡れにくくなっていますが、靴のサイドの部分に通気性を考慮した素材が使われているので、完全防水ではありません。

足首の部分が二重になっていて、ホールドされていることで雪が靴の中に入りにくくなっています。

ソールの溝が深く、ソール全体がスパイクのようになっていることで滑りにくくなっています。
実際にこれで走っていると、雪上はもちろんのことアイスバーンでもかなり滑りにくいことが実感できます。
ラン以外でも快適なスノーターサー
正直、雪道でも走れる靴として作られているということもあってか、快適すぎてランに限らず冬の外履き全般として使っています。
- 濡れにくい
- 滑りにくい
- 動きやすい
三拍子そろっているわけで、もう冬靴はこれでいいこれがいい的な感じです。
基本的に雪の上の移動ばかりですし。
実際にランニングシューズとしての性能は
ぼくは冬期シーズンを通してランから移動までほぼスノーターサーに依存した生活を送っていますが、ランニングシューズなので実際に走ってどうかというところも気になると思います。
もちろん、ロード用の夏のランニングシューズのほうがロードを走ることについてはアドバンテージがあります。
冬にロードを走れるシューズとしての性能についてはどうでしょうか。

とはいえ、冬のロードをレースペースで走る機会というものがあまりないので、上に動画をアップした弘前城リレーマラソン冬の陣でのログです。
これと同じようなLapを4本こなしましたが、それなりに雪ヤブや悪路でも走ることが可能です。
スノーターサー購入と使用の注意
このように、雪上の普段履きからランニングまで幅広く便利につかえるスノーターサーはじめ、スノートレーニングシューズですが、購入の際にいくつか注意点があるのでそちらも気に留めて下さい。
1サイズ大きく買う
冬に使用するシューズということで、当然冬は靴下も厚くなります。
普段のサイズ感で購入すると、暑くなった靴下の分だけサイズ感が0.5cm程度小さく感じるようになります。
なので、1サイズ上のシューズを試着して選ぶのがいいと思います。
流通数が少ない
これは商品の特性として、かなりニッチな分野だということもあって絶対的な流通数が少ないという点があります。
スノーターサーについては毎年新モデルを10月くらいから販売していて、おそらく在庫を残しても仕方ないということで、冬本番には店舗に在庫がなくなっている店がでてきます。
通常とサイズ感が異なるシューズなので、しっかり試着してサイズ感を確かめることを考えた場合、早めの行動が望ましいと思います。
スノトレとはいえ万能ではない
いくらスノーターサーが冬用のスノトレとはいえ万能ではないというのは前もって知っておいたほうがいいと思います。
アッパーは防水ですが、足首部分の素材や通気のメッシュ部分から水はしみこみます。
ソールの溝が雪をしっかりつかんでくれますが、滑るときはもちろん滑ります。
アイスバーンは滑りにくくなりますが、やっぱり滑ります。ぼくも何度も転びました。
アイスバーンでの転倒は、下が固いのでスケートで転んだときくらい悶絶します。
そして普通のランニングシューズと同様にソールが減り、ソールが減るとすべり止め効果が低減します。
雪がない日は極力はかないなどの考慮をした上で、酷使ですり減ったら買い換えが必要になります。
番外編
ここからはスノーターサーから少し話題が離れますが、同じく雪上ランニングとスノトレに関する記述です。
実はターサージールやtakumiなどでも雪道はイケる
最近のNIKEのランニングシューズであるヴェイパーフライ4%やズームフライはソールがつるつるになっているので、これで雪道は命取りなのでお勧めしません。
ですが、ターサージールやtakumiシリーズなどのソールにゴムのスパイクがついているモデルについては、そこそこ溝があるので実はけっこう雪をつかんでくれます。
実際に去年のリレーマラソン冬の陣では、スノーターサーからtakumisenに履き替えても走ることはできました。
ただし、
- ゴムのスパイクが新しい状態に限定されること
- アイスバーンでは当然すべる
- 夏靴なので濡れるし冷える
この点はどうしようもない問題ではあります。安全を考えるならスノトレがいいと思います。
スノーターサー以外のスノトレもある
これについては、ぼく自身がスノーターサーを使用しているからスノーターサーについて力説していますが、ほかのスノトレも当然あります。

スノーライドはスノーターサーに比べて、安価ですがそれなりに重量がありゴツゴツしていますが、雪上や氷上のグリップについてもいいレビューを見かけます。
サイズ感については色々あるようなので、こちらはレビューを参考にして頂けるといいと思います。

サロモン スピードスパイク CS SALOMON SPEEDSPIKE CS L40470500
こちらはソールをみるとトレランシューズのようなスパイクになっていて、金属のピンもついています。
グリップについてはかなり優秀だと思いますが、ぼくは貧乏性なのでアイスバーンなどを走るのは少しもったいない気がしてしまいます。
まとめ
- 冬の雪上ランニングにはスノートレーニングシューズが安全で快適
- スノートレーニングシューズにもさまざまある
- シューズ選びの際にはできれば試着をしたい
- スノトレを履いていても、屋外の雪上をランニングするときは注意が必要
こういった点を考慮して、冬のランを安全快適に楽しく継続して、冬を停滞期にしないで実力アップした状態で春を迎えられると、次のシーズンがより楽しくなるかもしれません。
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