ウルトラマラソン後の血液検査に見る体と健康への影響と変化

ウルトラマラソン後の血液検査に見る体と健康への影響と変化

こんにちは。

今回は、

ウルトラマラソン後の血液検査に見る体と健康への影響と変化

というテーマです。

ランニングと健康

大人になってから走り始める市民ランナー走り始める理由として、運動不足や健康を気にするというのが一因としてあります。

ぼくも体重増加や運動不足からランニングを始めたひとりで、最初に思い立ったウォーキング中のひとっ走り目は、1kmすら走ることができないというものでした。

継続は力なりともいいますが、方向性をもたせた目的や意思による継続は、限界を引き伸ばすなどの作用があるということが、継続の中で感じる大きな気づきでもあり、案外続けていると最初の700m程度が200km完走までなんとかなったりしてきました。

走る距離が長くなると、フルマラソンでもありますが、ときによっては脱水を起こしたり体調を崩すこともあります。

距離がのびるほどに、リスクも増えていきレース中やロングランなどは前後の体調にも注意する必要があります。

もちろん、ランニングの動機としてみんながみんな健康や体重を気にしているわけではありませんが、なぜかいつのまにか健康や体重を気にして始めたランニングが、健康からかけ離れるという矛盾が発生してきたりします。

ウルトラマラソンとは、フルマラソンを超える距離をウルトラマラソンを指し、その距離はさまざまです。

マラソンの起源

余談ですがマラソンの起源は、紀元前490年のペルシア戦争におけるマラトンの戦いにあるとされています。

ギリシア軍がペルシア軍に勝利した際に、アテネ市民に一刻も早く知らせようと、休まずに約40kmを走り抜いて「我勝てり」と勝報を伝えた若者が直後に息絶えたという話です。

まあ真偽は諸説あってわからないという話なのですが、体やレースのコンディション次第では現代でも体調が危ぶまれることも実際にあったりします。

今回は、実際に長い距離を走ることで、体にどのような影響を与えるのかという部分についての記事になります。

とはいっても、長い距離や長い時間を走っている状態をモニタリングすることは環境的に難しい。

ウルトラマラソンと血液への影響

ということで、ある超ウルトラマラソンを走って完走した翌日に血液検査に行ったという好奇心旺盛な方から、その血液検査の結果をお借りすることができたので、この数値をもとに色々と調べていきたいと思います。

  • 被験者は50代男性
  • 100kmのレースの完走経験は多数
  • それ以上の距離の完走は今回が初
  • 完走翌日に血液検査した結果の数値
  • 翌週に再検査したところ数値はすべて正常に戻る

見るといろいろと数値が跳ねてるところがあるので、数値が外れている部分をピックアップして調べていきます。

項目基準値実測値
GOT(U/L)8-38188
GPT(U/L) 4-44103
LD(LDH)(U/L) 106-211553
CK (U/L) 56-2443853
UN(mg/dL)5-2328
CRE(mg/dL) 0.50-1.051.53
CRP (mg/dL) 0.0-0.324.03
WBC(千/μL)4.0-8.510.5
eGFR(mL/min/1.73㎡)38.8

GOT

肝臓や心臓などの細胞に含まれる酵素です。細胞が炎症を起こしたり、壊れたりすると
 酵素が血液中に増加します。高い値では、肝臓・心臓・筋肉の障害が考えられます。

GPT

GPTはほとんどが肝臓に存在していて、GOTとGPTの両方が上昇している場合は肝臓の病気を疑うということだそうです。

GPTが高い値の場合、慢性肝炎や脂肪肝などの可能性を示すということです。

LD(LDH)

臓器の細胞が破壊されると、血液中に増加します。肝・心疾患、悪性腫瘍などが疑われます。

上限値の倍以上の数値になっています。

CK

クレアチンキナーゼの略で、筋肉に含まれている物資です。

この値もまたずいぶん跳ね上がっています。

病気などで筋肉が破壊されると血中に出てきて数値が上昇するようで、例えば心筋梗塞のときは心筋が障害を受けるので血中のCKが上昇するということです。

心筋ではないとは思いますが、200kmも走ればさすがに色々な筋肉が壊れると思うので、それではないかと思われます。

UN

UNとは尿素窒素のことで、たんぱく質の最終分解産物です。

血液中のUNは腎臓で排泄されるため腎機能が低下することで、排出が滞ったUNで血液中の値が増加します。

よく水分をとって尿を出すとともに排泄するしかなさそうです。

CRE

CREはクレアチニンを指し、筋肉細胞内で筋肉収縮のエネルギー源であるクレアチンから産生される最終代謝産物です。

クレアチニンは尿以外では体外に代謝されないとされています。

一般にクレアチニン値が高い場合は腎臓の働きが低下している可能性が考えられますが、おそらくこの場合も後日の検査で正常値に戻っていたことから、超長時間の運動のために腎臓の処理量以上にクレアチニンを産生していたのではないかと考えられます。

CRP

体内で炎症が起きたり、組織の破壊が起きているときに現れるのがC-リアクディブ・プロテイン(CRP)で、本来の正常な血液にはごく微量にしか見られず、炎症性疾患で鋭敏に上昇して、病態の改善後には速やかに低下するため、病態の判断や予後の判定、治療効果などや炎症の有無を診断するために判断されます。

この場合は、長時間のランニングで筋肉などの体内で炎症が起きているというように考えられるのではないかと思います。

WBC

白血球を示す値で、外部より侵入した外敵に対応する免疫機能を有していて、そのため感染症や炎症などで値が上昇します。

eGFR

血清クレアチニン値と年齢と性別から推算する値で、 腎臓のろ過機能を評価するものです。

最後に

くり返しになりますが、こちらの血液検査のデータを提供して下さったKさんという方は、後日再検査に出かけたところ結果は全部正常に戻ったとのことで、今回の血液検査は一時的なものだったということで元気にウルトラマラソンライフを続けています。

とはいえ、一時的にこういった数値が出たということはマラソンおよびウルトラマラソンはある程度体に負荷のかかるスポーツであるということは否めないという事実もあります。

今回のような結果からいえることは、極限状態で走るということは少なからず体に影響を及ぼすということで、こういった体への負荷をケアしたり疲労をしっかり抜いて、その都度しっかりと元気な体にリセットする必要があるということです。

楽しい反面、過酷な状況もあったりするという競技なので、自身のケアはしっかり行なうようにすることが、長くマラソンを楽しむ秘訣であるといえるのではないでしょうか。

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